現職の看護師の約9割は病院で働いています。病院には入院設備があるため、24時間いずれの時間帯にも看護師を必要人数配置して、入院患者の看護に当たる必要があります。 ですから、病院で働く看護師のほとんどが月に数回の夜勤を経験することになります。 シフトの組み方には2交代制と3交代制があり、いずれの場合も、昼間の時間帯が日勤で、夜間の時間帯が夜勤と大きく分けることができます。 更にこの夜勤の時間帯を、3交代制の場合は2つに分け、前半の時間帯を準夜勤、後半の時間帯を深夜勤という名称で呼びます。 2交代制であれ3交代制であれ、夜勤の時間帯の勤務が肉体的にきついことには変わりはなく、特に0時から朝8時までの深夜勤の時間帯は、国の指針で回数が規制されているほどの重労働になります。 しかし、0時から朝8時頃というと本来であれば人が寝ているはずの時間です。その時間帯の勤務であれば、それほど動き回る必要はなさそうに感じますが、日勤と比べると重労働だと言われるのはなぜなのでしょうか? それは、その時間帯に配置される看護師の人数が昼間よりも少なく、1人あたりの仕事量が増えるからです。 深夜勤の時間帯に行われる仕事内容としては、まず定期的な巡回があります。ほとんどの患者が寝静まっている中を巡回していくわけですから、余分な物音を立てないように気をつけたり、暗い中でも患者の容態変化を見落とさないように気を配ったりと、かなり精神的に疲れます。 その上、その巡回もただ様子を見て回るだけでなく、寝たきりの患者の体位変換を行ったり、点滴の付け替えや量の調整などを行ったりしながら行うものなので、肉体的にもきついものとなるのです。 また、深夜の時間帯は、患者の急変に気づくことができるのは看護師だけです。昼間であれば医師の判断を仰いでから行うような措置も、看護師が自分の判断で行わなければならない場合があります。 もちろん、まず医師に連絡を取るのが大前提ですが、医師の指示を待っていたのでは手遅れになってしまうこともあるため、どのように動くかとっさの判断力が要求されます。 しかも、深夜勤の業務のピークは、終了間際の2時間にあります。 病院の1日はたいてい朝の6時頃から始まるため、検温や、脈拍、血圧などの測定、採血などを行うのも深夜勤の看護師の仕事なのです。 更に、7時過ぎから8時頃までにかけては、患者の朝食の配膳や、場合によっては食事の介助なども行うことになります。 そのため、疲労のピークと仕事のピークが重なり重労働となるのです。 しかし、このきつさ故に手当が他の時間帯より多めに付きます。そのため、深夜勤をこなす看護師は、給与は日勤だけの看護師よりもかなり高くなります。