燃え尽き症候群にならないために
看護師の間で問題になっていることの1つに「燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)」と呼ばれるものがあります。
この「燃え尽き症候群」とは、ある特定の目的に向かって一生懸命努力したり、献身的に働いたりしていた人が、そのことを周囲に理解してもらえなかったり、期待したような評価が得られなかったりすることで徒労感や無力感を感じ、読んで字のごとく燃え尽きたような状態になってしまうことを意味しています。
もしこの状態が長く続き、常に慢性的なストレスを感じ続けてしまうと、次第に何に対しても意欲が感じられなくなっていきます。
そして、重症化すると社会生活もままならなくなってしまうため、医療業界ではかなり深刻な問題となっているのです。
と言うのも、看護師の中には仕事に対する責任感が強く、患者に対して献身的な看護を行うのは当然のこと考えている人が多いため、日々の激務の中で気づかないうちにストレスを蓄積し、燃え尽き症候群を発症するというケースが少なくないからです。
特に、看護師によく見られるのは、献身的な看護が報われないと感じて燃え尽き症候群を発症するというパターンです。
具体的には、毎日患者のために必死に働いているのに感謝されるのが医師だけであったり、一生懸命世話をしてきた患者が亡くなってしまったりといったケースです。
他には、自分1人が必死に仕事に打ち込み、周りから浮いてしまったり、非難されたりする場合や、一生懸命行ったことに対してそれ相応の評価がなされなかったりした場合にも起こりやすいと言われています。
これらには一見共通点が無いように思われますが、実はどのパターンも自分ではがんばったと思っているのに、周りはそれに見合った反応や評価をしてくれないと感じている点が類似しています。
ですから、燃え尽き症候群にならないためには、まず、自分の感じたことを聞いて、何らかの評価をしてくれる人を1人でも周りに置くことが大事でしょう。
そして、その人に対して、自分の感じたことや心にたまっていることを吐き出し、聞いてもらうのです。
看護師には気の強い人が多いせいか、他人に弱みを見せたくないと思っている人が多いようですが、愚痴を心の中にため込んでおいても何もよいことはありません。
ストレスの種はたまる前に無くしてしまいましょう。
そしてもう1つ大事なことは、心身共に十分休めるということです。
日々の仕事が忙しすぎて、追い詰められるように働いていると、どんどん心に余裕が無くなってしまいます。
できる限りまとめて休みを取り、仕事以外のことを考えて心の余裕を取り戻すようにしましょう。
でも、それは現実的に難しいという事であれば、せめて短い休息の間でも、思いっきり気分転換を図れる趣味や打ち込めることを見つけ、そちらに気持ちをいくらかシフトできるようにしましょう。
そうすることによって、1つのことだけに集中してしまうことが無くなり、燃え尽き症候群になりにくくなります。
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